図3.症 例3,29才,女 性,内 側縦骨折(開 放骨折) Partial Patellectomy例,1年8ヵ 月経過 し,膝 に疼 膝の人工関節手術の手術時間は人工股関節手術とほぼ同じで、一般的に約30分~1時間程度です。膝の人工関節手術の入院期間も人工股関節手術と差はなく、術前の検査入院を含めて約3週間程度の入院が目安になります。 膝の人工関節手術の費用は? All rights reserved. © Copyright 2020 整形外科専門医が教える、ひざ痛チャンネル. Heckman JD, et al. その後昨年12月くらいから左膝が痛み出しました。右は治りましたがトイレ介助などの仕事で膝に負担がかかり左膝は痛みが強くヒアルロン酸注射を打ち始めています。デイサービスでの介助の仕事は辞めない限り良くならないでしょうか?, 2ケ月前より膝の痛みのため通院しております。レントゲン検査の結果、左右膝軟骨が半分ずつ摩耗しているとのこと。2週間に一度ヒアルロン酸注射・痛み止め・湿布をしていますが痛みが増してきました。医師より、ヒアルロン酸注入の手術をすすめられました。入院が4週間とのことでした。 足首の骨折と捻挫の違いをスポーツドクターが徹底解説!!歩けるけどくるぶしの腫れが引かない場合は手術になる可能性も, 足首の痛みと腫れが外側か内側か前側か後ろ側にあるかで治療が変わる! 膝周辺のつれによる痛みが、強く目が覚める事すらあります。医療期間を受診すると薬が処方されて服用していても痛み軽減につながりません。, 膝周辺の下肢筋力低下がまだ有り曲げたりすると痛みが出現、椅子に30分位座ってたとうとすると痛くてスムーズに立つ事も出来ない 縦骨折の場合、横骨折や粉砕骨折と比べて手術が不要なケースが多くなります。膝を伸ばした状態でギプスをつけ、太ももから足までを固定することで骨の癒合を目指す保存療法が一般的です。 国保:年間所得600万円超901万円以下の方, 健保:標準報酬月額28万円以上53万円未満の方 J Bone Joint Surg Am. 1994 Jan;76(1):26-34. 手術が不要な場合、3〜5週間の保存療法も. 高齢者が骨折しても、手術は可能です。ただし、手術や麻酔に耐えられる体であることが前提です。また、骨折のリスクに負けず少しでも健康寿命を延ばすためには、以下がポイントになります. Acceleration of tibial fracture-healing by non-invasive, low-intensity pulsed ultrasound. 国保:年間所得210万円超600万円以下の方, 引用元:厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jiritsushienhou04/index.html, 人工股関節にも同様のことがいえますが、膝の人工関節はかつて耐久性が10年程度であり、60代で手術をした場合は再手術が必要となることが多くありました。しかし、現在は人工物の質が向上し、耐久性は20年以上にまで延びてきているため、人工関節の劣化による再手術の可能性は減少傾向にあるといえます。勿論、20年以内に人工関節がすり減って緩んでしまった場合は再手術が必要です。, 東京医科大学で膝の人工関節手術を行う場合、術後の合併症対策のために患者さんには術前検査入院をしていただき、全身検査を行います。, 膝の人工関節手術後に最も起こりやすい合併症は静脈血栓症で、人工膝関節全置換術(TKA)を受けた方の場合では約半数が発症しているともいわれます(無症候性のものを含みます)。この原因ははっきりと分かっていませんが、膝の人工関節手術の場合は手術時にターニケットという膝を圧迫して血を止める道具を使うため、それが影響する可能性もあると考えられています。, 静脈血栓症を予防するために抗血栓薬が処方される場合もありますが、残念なことに抗血栓薬を使用していても膝の人工関節手術後には静脈血栓症が起こってしまうのが現状です。むしろ使用することによって術後の出血量が多くなり、リハビリテーションに影響が出てしまうため、予防効果として確実であるかどうかは疑問が残ります。ただし、より重症の合併症である肺梗塞を予防する意味では抗血栓薬が非常に重要となりますので、抗血栓薬の使用に関しては意見が分かれるところです。, 人工膝関節手術を行った後は入院してリハビリテーションを受ける必要があります。リハビリテーションの内容としては、大きく分けて「膝関節の硬直を防ぐ関節運動(関節可動域訓練)」と「太ももの筋肉を鍛えるトレーニング(筋力強化訓練)」の2点です。, 関節可動域訓練とは、膝関節をスムーズに動かせるように繰り返し膝の曲げ伸ばしを行うリハビリテーションです。術後の状態を放置しておくと膝関節の可動範囲が徐々に狭くなってしまい、歩行や階段昇降などの日常生活動作に支障をきたしてしまうので、膝が120度曲がるようになることを目標にして毎日運動を行っていきます。, 大腿四頭筋(太ももの筋肉)を中心に鍛え、強化していきます。膝の人工関節の手術後は大腿部の筋力低下が著しいため、放置しておくと膝を完全に伸ばせなくなってしまったり、立ち上がりや歩行が困難になったりする恐れがあります。そのため、術後には筋力トレーニングを実施して機能を回復させることが大事です。, 運動を行う上では、決して無理をせず痛みを感じるまではやらないようにしましょう。運動は勢いをつけずゆっくりと行い、翌日に痛みが残った場合は回数を少なくして、膝を痛めないように注意します。, 筋力トレーニングは手術していないほうの脚も行い、同じ動作を各脚20回繰り返します。, 筋力トレーニングについては、膝の曲げ伸ばしや脚上げ、お尻上げといったメニューを東京医科大学病院が作成したパンフレットで紹介しています。, 東京医科大学では人工膝関節の術後のリハビリテーションについて独自にパンフレットを作成しており、患者さんに詳細を説明しています。, そもそも人工膝関節では正座ができない方が多いのですが、日常生活や習い事などの際無理に正座になり、膝を深く曲げてしまうと膝の人工関節が破損してしまうことがあります。, 前述したように、静脈血栓症は膝の人工関節手術の後で最も多い合併症です。最悪の場合、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしてしまうことがあります。, 記事1『人工股関節の手術と経過 術後のリハビリや入院期間はどの程度か』でも述べたとおり、退院後は家にこもりきりにならず、定期的に外出しましょう。医師から許可がおりるまでは杖を使用し、1日5000歩程度を目安に歩くことで膝関節の硬直や筋力低下を防止します。, 1 画像でみる人工股関節の手術と経過 人工骨頭置換術、人工股関節全置換術から最小侵襲手術まで, 日本整形外科学会 整形外科専門医・認定スポーツ医・認定リウマチ医・認定脊椎脊髄病医・認定運動器リハビリテーション医日本リウマチ学会 リウマチ専門医, 東京医科大学を卒業後、ロマリンダ大学留学などを経て2004年より東京医科大学整形外科主任教授。股関節、膝関節、肘関節などあらゆる関節手術を専門とする。「患者さんを総合的にとらえる」ことをモットーに、整形外科的な専門診療はもちろん、患者さんの全体像を正確にとらえ、患者さんが安心して相談に応じられる体制の構築を重視して治療に臨んでいる。, 内科血液内科リウマチ・膠原病内科外科心療内科神経内科脳神経外科呼吸器内科呼吸器外科消化器内科消化器外科腎臓内科心臓血管外科小児科小児外科整形外科形成外科皮膚科泌尿器科産婦人科眼科耳鼻咽喉科リハビリテーション科放射線科矯正歯科歯科口腔外科麻酔科乳腺外科循環器内科糖尿病 代謝 内分泌内科高齢診療科臨床検査医学科, 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」 2番出口またはE5出口 徒歩1分JR山手線「新宿駅」 西口  その他JR複数線、小田急小田原線、京王線、都営新宿線なども利用可能 徒歩10分, 新型コロナウイルス感染症と付き合っていくための"新しい生活様式"とは〜まだマスクの着用は必須なの?個人が気をつけられる具体策は?〜, がん患者や家族の新型コロナウイルス感染症への不安〜不安を抱えたがん患者に対して家族ができることは?〜, 社員に新型コロナウイルス感染症の疑いが出たらどうするの?~企業が行うべき感染対策とは~, 昨年の6月に体重増加もあり介助の仕事で膝に負担がかかり右膝に痛みがでました。 この手術は有効でしょうか? 調べてもそのような手術の情報は見つけることができず不安です。お教えください。, 変形膝関節お着替え術後8ヶ月たちますが、膝裏の痛み、膝下の痛み、曲げると強く痛む事もあります。 骨折での入院期間や手術で入れたプレートやボルトは抜く? 骨折はスポーツを愛する方なら避けられない怪我で、状況によりけりですが手術を行うこともあります。 もし手術となった場合、その時間や費用およびリハビリや術後の痛みなど気になるところは多くあるでしょう。 今回は膝のお皿(正式には、膝蓋骨=「しつがいこつ」と呼びます)のケガについてお話しします。, ヒビと骨折の違いや手術になる場合の見分け方も説明していきます。最後には治療期間を短くする秘訣を書いているので、ぜひ参考にしてください。, 2年前の夏、私のサポートしていたサッカー部の大学生K君とA君が同じ日に膝のケガをしてしまいました。, すぐに病院に行ってレントゲンを撮ったところ、2人とも左膝のお皿(膝蓋骨)を骨折していました。, しかし、K君は手術をしなかったのに、A君は手術が必要という結果になりました。同じお皿の骨折だったのに、なぜ2人の治療には違いがあったのでしょうか。, 「ヒビ」と「骨折」、一般的にはヒビは骨折の手前といった使われ方をしていますが、本当は少し違います。, 実は、私達ドクターは「ヒビ」という言葉を使いません。もっと正確に言うと、レントゲンなどの検査結果を見て、私達は骨折があるかないかだけを判断します。, つまり、一般的に言われる「ヒビ」も骨折の一種で、ズレていない骨折のことです(※ヒビ=不全骨折と呼ぶこともあります。)。, そして、骨は骨折しても骨折した面同士がくっついていれば自然とくっついてくるので、「ヒビ」は手術しなくても治る事がほとんどです。, 勘のいいあなたはもう気付いたかもしれませんが、今回の場合はK君がヒビ(不全骨折)で、A君がズレた骨折でした。, それに加えて、K君が手術をせずに済んだ理由が実はもう一つあります。それをこれから説明していきます。, このうち、今回は上の2つの骨折についてお話しします。この2種類の骨折はその名の通り骨の割れる方向で分けられます。, 上の図は膝蓋骨とその周囲にある靭帯や腱を示した図です。この図で分かるように、膝蓋骨は上下に引っ張られる骨であり、左右には動きにくくなっています。, したがって、図のように縦に割れている骨折は上下に引っ張られてもズレにくいことが分かります。そのため、手術にならないことがほとんどです。, それとは対照的にA君の骨折は横割れです。この方向に骨折すると膝蓋骨は上下に引っ張られてズレやすくなってしまいます。そして、骨折部がズレたら100%手術が必要となります。, そういった理由もあり、K君は骨折していても歩いて病院に来たのに対して、A君は自分で歩く事はできずにチームメイトの肩を借りて逆足でケンケンして来たのです。, 2人の骨折の違いはお話しましたが、それでは完治までにかかる治療期間に違いはあるのでしょうか?, 普通に考えると、治療期間はK君>A君と考えそうですが、果たしてどうなのでしょう。その辺りの解説を次の章でしていきましょう。, 一般的に、骨折が完治するまでの期間は、成人で2-3ヶ月です。ただし、成人になる前は若ければ若いほど骨折の回復は早くなります。ほぼ1ヶ月で完治した小学生も見たことがあります。, それは、骨が治癒する時には骨折した面と面がくっ付いていれば骨同士はくっつくが、離れているとどれだけ待ってもくっつく事はない、というものです。, つまり、K君はヒビ(不全骨折)だったので、骨折した骨同士にズレはなく手術は必要なかったのに対して、A君は骨折部がズレていたのでいくら待っても骨はくっつかないと考えて手術に踏み切りました。, ですから、手術でしっかりと固定できた場合は、元々ヒビであったものと治療期間は変わりません。むしろ、強力に固定されているので手術した方が早く治るかもしれません。, 話は変わって、ここからはスポーツ選手に特に大切な考え方ですが、ケガの完治とスポーツ復帰の時期とは考え方が全く違うのを覚えておいてください。, 骨折部が完治してからトレーニングを始めたのでは遅く、ケガをしていない所はむしろ積極的にトレーニングをし、ケガが治ったらできるだけ早く復帰する為の準備をしなくてはなりません。, 膝のお皿の骨折で手術が成功すると、手術翌日には歩いてもいいですし、動きの制限は無くなります。, 入院期間について考える時は、そもそも、なぜ入院するのかという事を考えれば分かりやすいです。なぜ入院するかというと、自宅での生活に困っているからですよね。, ですから、いくら手術後だと言っても、ドンドン歩いていいよと言われている患者さんは早めに退院できるよね、となるのが自然の考え方です。, (※さらに言うと、例えば病院が満床の場合、軽症の方から退院をお願いする場合もあります。お皿の骨折で手術した方は、その候補に挙がりやすいです。), 膝の手術の傷は約2週間で抜糸できますが、実はその傷と入院期間は関係ありません。抜糸する前に退院して外来に来てもらった時に抜糸する事はよくあります。, とは言っても、手術後に私達が最も気を付けているのは傷口からばい菌が入る事で、術後数日は最も危険な時期です。ですので、いくら早く退院できるとは言っても最低2-3日は入院してもらいたい、というのがホンネですが。, もし、傷口からばい菌が入ってしまった場合はもう1回手術が必要となる事もあるので、早めに退院できたとしても傷の管理には十分に気を付けてもらいたいところです。, 関節のケガの場合、動く範囲を元に戻す、というのがとても大切です。これができないと別の場所にムダな力がかかり、痛めてしまう事もあります。, そして、どんな関節でも2週間近く動かさないでいると硬くなってしまいます。(※これを拘縮(こうしゅく)と呼びます。), 一度硬くなった関節をもう一度元に戻すのはとても大変なので、手術後は多少痛くても関節を動かすリハビリをします。場合によっては、痛み止めを飲んででも動かした方が良い時もあるほどです。, 痛いとその場所を大事にし過ぎて動かさない人も多いのが現状です。しかし、このような理由から医者が動かしていいと言ったら痛みをこらえて積極的にリハビリをした方が、結果的に治療期間が短くなる場合も多いのです。, ・手術でしっかりと固定できた場合は、元々ヒビであったものと治療期間は変わらず、むしろ、強力に固定されているので手術した方が早く治る。, ・膝のお皿の骨折で手術が成功すると、手術翌日には歩いてもいいし、動きの制限は無い。, おすすめ記事を表示するためには、あらかじめ記事編集画面にあるカスタムメタボックスより「おすすめ記事」を選択してください。, はじめまして、かじです。私はアスリートを目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はアスリートからスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がアスリートを目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 5年7ヵ 月経過し,治 療成績は10点 で優 図2.症 例2,60才,男 性,粉 砕骨折 保存的治療例.2年2ヵ 月経過し,P.F関 節面に不 整を認め,階 段昇降時疼痛がある.治 療成績は6点 で可. [1] Heckman JD, et al. 膝を強打してから、膝のお皿あたりに痛みが続いている、膝の動きが悪くなった。こんな症状に心当たりはありませんか? もしあるなら、膝のお皿こと膝蓋骨(しつがいこつ)を骨折している可能性が。この記事をご覧になっている方には「もしかしたら」という気持ちがあるかもしれませんね。, 膝のお皿を骨折してしまったら、完治までどのくらい期間がかかるのでしょうか? また、効果的な治療法はあるのでしょうか? 手術をするorしないの基準、リハビリの注意点、後遺症……。こうした数々の不安、この記事を読んで払拭しましょう。, スポーツでの接触により転倒し膝を打った、交通事故で膝を強打した、など、膝蓋骨を骨折する原因は様々。どの世代にも起こり得る外傷ですが、高齢者は軽く膝を打っただけでも骨折してしまう可能性があります。度合いにもよりますが、ほぼ元の状態に戻るまで3〜6ヶ月かかるとされています。, きっかけが打撲と似ているため「打撲と思って放置していたら、しばらくして骨折とわかった」というケースもあります。全ての症状が必ず出るわけではありませんが、膝蓋骨周辺の痛み、腫れ、膝の可動域制限の3つが起こりやすいでしょう。, 骨折していると、膝蓋骨に触れた際にくぼみが分かることがあり、強い痛みが生じます。また、膝蓋骨にはスムーズな膝の曲げ伸ばしを助ける役割があるため、骨折に伴い膝の可動域が制限される場合も少なくありません。打撲であれば、可動域制限が起こるケースは珍しいです。, 症状の感じ方は人それぞれ。打撲と骨折、どちらか判断がつかず不安な場合は、病院で診察を受けることをおすすめします。膝蓋骨骨折が疑われる場合は、ひとまずRICE(ライス)という、次のような応急処置を行ってください。近くに病院がない場合、整骨院や接骨院でも応急処置のみであれば対応可能です。あくまで応急処置なので、その後は必ず病院に行って整形外科を受診するようにしてください。, 治療法としては、手術療法と保存療法があります。骨折と聞くと、ギプスで固定するなどの保存療法が先に思い浮かぶのではないでしょうか。もちろん保存療法も用いられるのですが、膝蓋骨骨折の治療においては手術療法も珍しくありません。そこで必要なのが、膝蓋骨骨折の「分類」です。, 病院を受診すると、問診などと併せてX線検査が行われ、その結果によって治療法が決定されます。一般的に、膝蓋骨骨折で手術が必要なのは「折れた骨同士が3ミリ以上離れていて、関節面では2ミリ以上のずれがある場合」とされています。ただ、この基準にぴったり当てはまるものばかりではありません。そこで、どのように膝蓋骨が損傷したかという分類が、医師の診断における判断材料となるわけです。大きく、縦骨折、横骨折、粉砕骨折の3つに分類されます。, 横骨折、粉砕骨折の場合、手術が必要となることが多くなります。膝蓋骨は、太ももの筋肉である大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と膝蓋靭帯(膝のお皿とすねの骨をつなぐ靭帯)によって、それぞれ上下から引っ張られている状態。横方向に骨折した場合、双方から引っ張られる力によって折れた骨が引き離されることがあり、保存療法を行っても骨の修復には期待できません。また粉砕骨折も、膝のお皿がバラバラになっているような状態。こうしたケースでは手術療法が選択されます。, 手術としては、まず真っすぐな硬い針金で折れた骨を固定します。その針金に細い針金を巻きつけ、さらに固定して骨の癒合(くっつくこと)を待つというもの。骨の欠片がしっかり固定されるため、膝の上下(大腿四頭筋と膝蓋靭帯)から引っ張られて、折れた膝蓋骨が引き離されるのを防ぎます。手術は1時間半〜2時間程度です。, 膝蓋骨骨折で上記の手術を受けた場合、術後にギプスを装着する必要はありません。骨の欠片がワイヤーでしっかりと固定されているため、早い段階でリハビリが開始でき、すぐに歩くことも可能に。保存療法よりも治療期間を短縮することができます。, 手術後は2〜3日の入院が必要なことが多いですが、状態によってはそのまま帰宅可能となることもあります。ただ、傷口からの細菌感染を防ぐという意味でも、数日間は入院するのが望ましいでしょう。, また、骨の癒合が確認できた段階で、手術に使用したワイヤーを抜くことになります。人によって時期は異なるため断定はできませんが、術後4〜6ヶ月程度が標準。その際にも数日間の入院が必要となります。, 縦骨折の場合、横骨折や粉砕骨折と比べて手術が不要なケースが多くなります。膝を伸ばした状態でギプスをつけ、太ももから足までを固定することで骨の癒合を目指す保存療法が一般的です。膝蓋骨の損傷具合によっても異なりますが、ギプスの装着は3〜5週間が目安。その後、ギプスを外した段階でリハビリを開始します。, 保存療法は「ギプスで固定して回復を待つだけ」といった、マイナスな印象が強いかもしれません。しかし近年、保存療法の一つとして超音波を用いた治療なども注目を集めています。超音波治療は、出力の低い超音波を連続的に患部へ照射することで、骨折の治療を早めるもの。これは脛骨の骨折に対するデータですが、保存療法における治療期間が3〜4割ほど短縮されたという報告もあります[1]。膝蓋骨骨折についても、治療を進めていく中で検討してみてもよいでしょう。. 膝蓋骨骨折は、保存療法と手術療法で、それぞれリハビリの開始時期が異なります。手術を行った場合、手術の翌日から歩くことも可能。そのため、術後のかなり早い段階でリハビリを開始できます。, 保存療法の場合、ギプスを装着後3〜5週間程度で外し、リハビリを始めます。固定していた期間が長いほど可動域は狭まり筋力も落ちるため、より念入りにリハビリを行う必要があるでしょう。完治まで3〜6ヶ月と冒頭で触れましたが、リハビリの状況により前後します。, まず、失われた筋力を取り戻すため、膝蓋骨周辺の筋力トレーニングを行うことが多いです。そこから骨の癒合具合を見つつ、徐々に関節可動域を広げる訓練や荷重訓練を始めます。膝蓋骨骨折のリハビリでは、保存療法と手術療法のどちらにおいても、膝関節の可動域制限を残さないようにすることが大切。ただし、リハビリ中に痛みが出る場合、無理は禁物です。, 色々な種類がありますが、代表的なトレーニングをご紹介します。膝蓋骨につながっている大腿四頭筋のトレーニングで、セッティングと呼ばれるものです。, ①トレーニングする足を伸ばして床に座ります。 ②コンパクトに丸めたバスタオルを、伸ばした足の膝より少し上(太もも下)に敷きます(※1)。 ③つま先を天井に向けて立て、タオルをつぶすように膝を伸ばします(※2)。 ④この状態を5~10秒キープ。連続して5~10回という運動を1日3セットを目標に行います。 ※1:膝が伸びきらない人は、膝より少し下のふくらはぎあたりに敷きましょう。 ※2:このとき、太もも前面の内側部分(内側広筋)に力を入れるよう意識するのがポイントです。, 膝蓋骨の癒合状況を見て、徐々に関節の可動域を広げる訓練を始めます。膝蓋骨骨折のリハビリで行う場合、理学療法士などの専門家がモビライゼーションと呼ばれる技術を使います。モビライゼーションとは、低速度の刺激を反復して与え、関節の可動域を広げる手法。画像のように膝の徒手的な曲げ伸ばしを繰り返し、可動域を広げていきます。, 膝蓋骨を骨折した状態でやってはいけないのが、膝を曲げた状態で体重をかける動作です。それはリハビリ時でも同じ。先にも触れたように、膝の上下(大腿四頭筋と膝蓋靭帯)から引っ張られることで、折れた膝蓋骨が引き離される可能性があるためです。横骨折や粉砕骨折の場合、その危険性はさらに高まります。, そこで、保存療法と手術療法のいずれにおいても、リハビリの初期段階では「ニーブレース」と呼ばれるサポーターをつけることが望ましいとされています。, 膝蓋骨骨折でリハビリを開始した段階では、膝を曲げた状態で体重をかけることが禁忌。そこで、リハビリの初期ではニーブレースなどの装具をつけるのが望ましいとされています。これを装着することで、膝が一定以上の角度には曲がらないよう固定されます。, 膝を曲げて体重をかける訓練が可能と認められるまでは、膝に負担をかけないようリハビリを行うのが鉄則です。ニーブレースはネットのショッピングサイトでも売られています。, 後遺症があるのか、不安な方が多いのではないでしょうか。膝蓋骨骨折は比較的予後の良い外傷ですが、粉砕骨折など重症となった場合、膝の曲げ伸ばしが制限される「可動域制限」が後遺症として残る可能性はあります。, しかし、膝が拘縮(関節が固まって動きが悪くなった状態)を起こさないように適切なリハビリをすることで、後遺症のリスクは格段に減らすことができます。膝蓋骨骨折は、受傷時より重症化させないことが大切です。安易な自己判断は避けて早めに受診するようにしましょう。, ひざ関節症クリニックグループひざ関節症クリニックグループは「ひざの痛みを、あきらめない」をスローガンに、みなさまがいつまでも人生を楽しく過ごせるよう応援する医療機関です。整形外科の診療内容を網羅するのではなく、ひざに特化することで、より専門的な診療や治療をご提供しています。 ひざ関節症クリニックグループについて, ひざ関節症クリニックの医師は、全員、日本整形外科学会認定の専門医です。加えて複数の医師が、さらに専門性を極めた分野に従事。新宿院院長の横田直正医師は、日本リウマチ学会認定専門医でもあり、関節炎に深く精通。日本医師会認定産業医の資格も保有しています。医学博士も取得している大宮院院長の大鶴任彦医師は、股関節も専門としており、日本股関節学会学術評議員のひとりです。厚生労働省認定の臨床研修指導医、身体障害者福祉法指定医の資格も取得しています。 また、整形外科分野に限らず、日本再生医療学会にも所属し、さらに専門性を極めた医師も在籍。こういった医師たちの知識と経験に基づき、当サイトでの情報提供を行っております。, ひざ痛チャンネルは、整形外科専門医が在籍する、ひざ関節症クリニックが運営しております。.